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更新日:2025.04.1

今月の一冊(4月)を更新しました。

『ぼくのたび』

主人公の「ぼく」は、小さな町に小さなホテルを開いています。旅をしている人をもてなすのが「ぼく」の毎日の仕事です。けれど、「ぼく」の心には、自分自身が旅をしたい、という思いがあふれているのです。この絵本は、そんな「ぼく」が、自分の心情を読者に静かに打ち明けるような文章で綴られています。

「ぼく」の日常は白黒で描かれ、旅をしている「ぼく」を想像している場面では豊かな色彩が使われていることで、「ぼく」が旅を心に描いた時の解放感やときめきが伝わってきました。

読み進めると、詩情を感じるような絵をじっくりと眺める楽しみが味わえます。いつしか読んでいる自分にも、遠い所へいってみたい、という気持ちがわいてくる作品でした。

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