気がつけば梅雨も明け、日差しも厳しくなり始めています。そろそろ本格的な夏の到来でしょうか。コミセンわじろでも省エネなど環境に配慮しつつ、少しでも利用者のみなさまに快適に過ごしていただけるよう、あさがおのグリーンカーテンの設置、熱中症対策のパンフレットの配布など、さまざまな工夫をしております。
そんな中でも来館のみなさまに喜んでいただいているのが、チャイルドルーム横に飾っています竹に吊るされた七夕(たなばた)飾りです。当館のスタッフが持参した竹に、スタッフの奥様など家族、一般の方々につくっていただいた鮮やかな彩りの紙飾りが施されています。私たちに涼しさを運んでくれる存在です。
七夕の楽しい雰囲気の中、少し重い話になりますけれども、私どものような戦前生まれの者にとって、夏は楽しい思い出ばかりではありません。6月には福岡大空襲(19日)があり、現在でも戦争犠牲者の霊を慰め、恒久平和を祈念するための「福岡市戦没者合同追悼式」が行われています。
今年も当館スタッフは、追悼のための黙祷を捧げましたが、終戦を迎える8月まで、私たちは戦争の悲惨さ、命の大切さを考えなければいけないと思います。今では当たり前過ぎてありがたみを忘れがちな「平和」の尊さを、改めて大切に思います。
世界中には未だ戦争や紛争で苦しんでいる方々がいらっしゃいますが、そのような方々にも、星を見上げて楽しく過ごせる平和な時が訪れますよう、私たちは七夕飾りの短冊に願いを込めたいと思います。今年も利用者のみなさまに短冊を書いていただき、竹に吊るしていただいて、七夕飾りを美しく楽しいものにしたいと考えております。どうぞお気軽にお声をおかけくださいませ。