『ひとりになったライオン』
サバンナで暮らす若いライオンが、家族と離れて、ひとりで生きていくことになりました。まだ、ひとりで狩りも上手にできません。お腹が空いて途方にくれていると、シマウマの子どもを見つけました。草むらに隠れて見ていると、子どもの家族や仲間がたくさん集まってきて、子どもを見失ってしまいます。ひとりになったライオンの狩りは、うまくいくでしょうか。
強いはずのライオンのちょっと情けなくてユーモラスな表情を見ると、ついつい応援したくなります。動物画家の夏目義一さんの、動物たちの写実的で躍動感のある描写に圧倒されます。サバンナの青い空も印象的です。