『ぼくはここで、大きくなった』
「ぼくはここで、大きくなった。たまたまね。」という文章ではじまるこの絵本。主人公は、小さな種。春に芽を出して、雨のしずくを気持ちいいと感じたり、カラスにともだちのミミズをたべられたりと、様々な経験をしながら成長していきます。そして、「ぼく」は大きくなって実をつけ種を落とし、命は続いてゆくのです。
グラフィックデザインを学んだ著者のイラストは動植物の特徴をとらえつつもシンプルで洗練されており、どのページも見開きで飾っておきたい美しさです。この絵本は2009年フランス「科学の本」賞を受賞しています。