『りゅうのめのなみだ』
口は耳まで裂け、火のような真っ赤なものをを吐き、雷のような唸り声を出す。うっかり近づくと丸飲みにされてしまう。深い山奥に住む竜のことを、いつの間にかそう決めつけ、忌み嫌うようになった村人たち。しかし、一人のおとなしい男の子だけは違っていました。そして、自分の誕生会に竜を招待しようと山奥に入って行くのです。竜と出会った男の子は、そして竜はどうなるのでしょうか。
絵本の中で、竜は流れるような描線と鮮やかな色彩で躍動感たっぷりに描かれています。また場面ごとに変わっていく竜の表情も魅力的です。