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池浦館長

更新日:2013年10月5日
実りの秋だからこそ実感する、感謝する気持ちの大切さ

やっと朝夕がしのぎやすくなり、金色に輝く稲穂の波に秋を感じる頃となりました。近年は昔に比べて紅葉の季節が遅れるなど、秋の趣を楽しむ機会もいささか減りました。しかし「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」と並んで、誰でも親しめる豊かな「実りの秋」は嬉しいものです。今ではぶどう、柿、茄子などさまざまな旬の食材が市場や食卓並ぶのが普通になりました。もちろん「おいしいね」といただくこともとても大切なことですが、現在のように食べ物が潤沢でない時代があったことをつい思い出します。

戦時中の食糧難の時代には米の代わりに大豆の油を採った後のカスが配給され、ご飯の代わりに食べたこともありました。米のご飯を食べることは夢のまた夢のような時代でした。そんな時熊本の親戚に行った帰りの列車の中で、前の席で白いおにぎりを食べている人を見て幼い私は「おかあさん」と言ってしまいました。「がまんしてね」といっておみやげに貰った小さな種なしぶどうを母と食べたことを今でも鮮明に覚えています。私たちの世代は「米は命をつなぐ大切なもの一粒の米も粗末にしてはならない」と教えられました。戦後は、乾パン、脱脂粉乳、大根葉の味噌汁などの学校給食でした。激動の時代を経て今では、こどもを取り巻く社会環境の変化とともに食への考え方も変わりましたが、今も昔も変わらないのは「感謝する心」です。私たちもそれを忘れることなく若い世代に伝えながら、「実りの秋」をたのしませていただきたいと思います。



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