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更新日:2020.04.1

今月の一冊(4月)を更新しました。

『おはなをあげる』

 

字のない絵本です。赤いフードをかぶった女の子は、お父さんと家路につきます。灰色で描かれた街にぽつんと咲く花に、人々は目をとめません。女の子は摘み取って花束にして、死んだ小鳥や、公園で寝ているおじさん、散歩している犬にそっと手向けます。誰かに花をあげるにつれて、世界はだんだん色を取り戻し、お母さんの待つ家にたどり着くページはフルカラーで効果的に描かれています。よろこびを見つけ、人と分かち合うことで世界は美しくなるのだと思わずにはいられません。「ニューヨークタイムズ・ベストイラスト賞」と「カナダ総督文学賞」を同時受賞しています。

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